SEOに激しい順位変動?「ハミングバード」がやってきた

歯科Webマーケティング | 2013年9月30日

先週9月26日にgoogleから「Hummingbird(ハミングバード)」という検索順位を決定するプログラムの新バージョン(正確にはアップデート)を実装したと発表されました。

今年に入ってから数回、別のアップデートがあった為に今まで上位にいた歯科医院Webサイトがじわじわと順位下降していると弊社クライアント様に限らず様々な方が危惧されているようですが5月末からの変動は先行して実装したハミングバード(日本語では「ハチドリ」ですね)が影響していたのかもしれません。

今回は今後主流になってくるハミングバードの考え方を検証します。

今までのSEOの考え方を覆すユーザー視点のプログラム

SEOと言えば「○○ 歯科」などと地域名+歯科関連用語で対策を行いそのキーワードで検索されたときに上位に表示されるように対策を取る事が一般的ですし、現在SEOを行っている歯科医院のほとんどが同じ考え方です。

しかしハミングバードは別名「文意検索」「全文検索」などと呼ばれる新型の検索プログラムですので「地域名 インプラント」ではなく「歯が抜けてしまったので安全に痛みの少ない治療をしてくれる歯科医院」などと単語ではなく「文章」で検索した時にその文意を解析して検索結果の順位を決める機能を持っています。

そして検索結果にはユーザーからの「質問」に対して「明確な答えを持っているWebサイト」が上位に表示される事になります。

ユーザーからの「問い」と歯科医院からの「答え」

Webサイトの検索がキーワードを入力して関連サイトをユーザーが探すという従来の形をユーザーからの「問い」に対して「答え」を持つWebサイトを表示するという昔のSF映画であったような「人工知能」的なものへ徐々に移り変わっていく可能性が非常に高くなりました。

googleはWebサイトの内容を細かく分析し、ユーザーからの「答え」を持っているかどうかを判断します。キーワードの埋め込みや付け焼刃的でどこかゲームのようだったSEOがいよいよ「しっかりとしたオリジナルの内容があるWebサイト」に光を当て始めようとしている、ある意味での過渡期となりそうです。

よく検索され、来訪者が多いサイトになる為には?

まず医院として患者のどのような「問い」に答えられるかを考えてみてください。

衛生管理の行き届いていない医院のWebサイトが「清潔で安全な歯科医院は?」という問いには答えを持つことが出来ませんし、「歯が抜けてしまったけれどインプラントは怖い」という患者へ向けてインフラやカウンセリング、安全対策に力を入れている医院でないと同様に「答え」を持つことが出来ません。

Webサイトの各ページを「このページは○○という問いに対してこう答えよう」という考え方で文章などを考える事で「ユーザーと対話が出来るWebサイト」と認識されアクセス数が増えてくる仕組みです。

Webサイトは歯科医院の鏡と呼ばれています。Webサイトが患者の問いに答える為には実際の医院も同様に患者の問いに答えられる医院でなければなりません。

現実の歯科医院とバーチャルのWebサイトが加速度的に近づいてきています。Webサイトとともに実際の医院にもSEOを強化してください。